当園は昭和51年に学校法人として設立された幼稚園ですが、その前身として10年の歩みをもった青い鳥幼稚園の歴史があります。地域に根ざした幼稚園として、多くの人たちに支えられ、昭和55年、平成2年、そして平成10年に園舎を増築していくことで、港北ニュータウンの急激な人口の変化に即した保育環境の整備充実を行ってきました。平成6年に行政上の区分から、住居表示が港北区から都筑区に変わりましたが、20年来親しまれてきた港北幼稚園の名前は変えていません。 子どもが体全身で感じ、考え、行動する時、その顔は輝いています。 大人になることを急ぐのではなく、安心できる大人に見守られながら、子どもが子どもらしく生きること、子ども同士で十分にかかわり合うこと、自分の世界が広がっていく楽しさを味わうこと、つまりは幼児期にしかできないことを幼児期に十分に経験する場が幼稚園なのです。 今日の社会は人との関係を築くのが難しくなってきている上に、テレビなどからの膨大な情報が大人と子どもの区別をあいまいにしています。 子どもの世界がきちんと守られ、豊かで多様な体験ができる環境が十分保証されていれば、子どもは、多少のことにつまずいても、友達とけんかになっても、自分ではできそうもないと思っていることでも、乗り越える力を持っています。 この力こそ幼児期に育てたい生きる力なのです。 保育者はそれぞれの子どもが自分の思いを十分実現できるよう環境を整え、豊かな子ども一人ひとりに暖かい関係を築きながら子ども同士の関係を広げ、またうまく自分を出せない子やつまずいたりした子には特に丁寧にかかわっていく保育を心がけています。 人とのかかわり、子ども同士のかかわりは家庭では育てられません。 いろいろな人とかかわりさまざまな経験をする中で人との関係を学んでいくのです。 自分の考えや思いを相手にわかるように表現すること、その一方で、自分とは異なる人の気持ちを感じたり理解する。 そのことこそ、感性豊かな幼児期に育てておきたい大事な心情や態度です。 小動物や昆虫などとの触れ合い、動植物を育てる大変さや楽しさ、自分なりに自然とふれ合う楽しさを見つけていく中で、 子どもなりに自分の思う通りにならない現実も経験します。 自分らしさを発揮しつつ、みんなで一緒にやる楽しさを味わうからこそ、自分中心の思いを押さえて人と合わせることもできてくるのです。 一人ひとりの子どもが輝いていて、そのおもしろさをみんなが認める。 何か楽しいことがあると、すぐにみんなに広がり、誰もがその楽しさを味わうことができる。 このような生活の積み重ねが子どもの成長を支えていくのです。 |
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